おやつカルパス

さくぶんれんしゅう帳

ソシャゲのガチャに課金した者だけが堕ちる地獄があるらしい

※この記事は課金システムがあるソシャゲや、ソシャゲに課金する人を否定するものではありません。人に迷惑をかけない範囲で、楽しく思える範囲での課金は問題なし!派です。みなさん楽しい課金ライフを!

 

 

ディズニーツイステッドワンダーランドというソシャゲがある。

 

これは、普段全然ソシャゲをやらないわたしがそのゲームにハマり、生まれて初めてソシャゲに課金したときの記録です。今後ソシャゲに課金することに疑問を覚えたり、逆に課金しすぎて生活が苦しくなったりするかもしれない。そんなときに初心を思い出すために書き残しておきます。

 

 

さて、ディズニーツイステッドワンダーランドとは何か。今更わたしなんぞが紹介しなくても問題ないくらい人気のゲームですが、少しだけ説明しておきます。(もし間違った記載があったらこっそり教えてください)

 

 

ディズニーツイステッドワンダーランド(通称ツイステ)は、ディズニー作品の設定や世界観を基に作られたRPG。「ディズニー」と名前に入っているしディズニー社公認ですが、日本のゲームです。

 

大きな特徴は2つ。

①ディズニーの中でも、特に「ヴィランズ」と呼ばれる悪役の特徴を引き継いだキャラクターが多いこと。例えば「不思議の国のアリス」のハートの女王とか、「世界で一番美しいのはだあれ?」でおなじみの「白雪姫」の女王様とか。

②そうやって作られたキャラクターがみんなイケメン男子。カワイイ系からワイルド系まで! キャラクターとの会話ややりとり(恋愛含む)を楽しみたい「夢女子」とか、男キャラクター同士の恋愛模様を想像したい「腐女子」に人気が出るやつですね。ちなみにキャラクターデザインは「黒執事」を描いた枢やな先生。細かい装飾が多くて厨二心に刺さるデザイン、わたしめちゃくちゃ好きです。枢先生はカードイラストの原画やストーリーのシナリオも担当されています。

 

作中には自分で名前が設定でき、ビジュアル設定が決まっていない主人公(ゲーム中で多くのキャラから「監督生」と呼ばれるので、この記事でも「監督生」と呼ぶことにします)が存在していて、その監督生に感情移入したりしなかったりしつつストーリーを読み進めるタイプのゲームです。

 

ストーリーを私なりにざっと説明してみます。

監督生は何故か(この辺はまだ本編で明かされていないので曖昧ですみません)「ツイステッドワンダーランド」と呼ばれる世界にある魔法学校「ナイトレイブンカレッジ」の生徒になります。魔術師が通う学校です。その学校には7つの寮があって、それぞれの寮に生徒……もとい、イケメン(ネームドキャラは各寮2〜5人)がいます。で、何故かその学校で起こる色々なトラブルや事件に巻き込まれて、各寮のキャラクターと一緒に解決していきます。解決する過程で監督生はイケメンたちと仲良くなれたりなれなかったりします。でもだいたいみんな監督生に優しい……というか甘い気がする。

果たして、監督生は何故ツイステッドワンダーランドにやってきたのか!? そもそもツイステッドワンダーランドとはなんなのか!? 監督生はもとの世界に戻れるのか!?

こんな感じの話です。

 

言い忘れていましたが、先述の7つの寮にはそれぞれ基になったディズニー作品があります。「リトルマーメイド」とか「アラジン」とか。各寮のイケメン達は基の作品のキャラクター(特に悪役)にちょっとデザインや名前や性格が似ています。複数のキャラクターの特徴を併せ持つイケメンもいます。寮の背景や服装も基になる作品のイメージを彷彿させるデザインになっています。

 

ゲームの内容は、ストーリーを読み進めるのが8割くらい(わたしの体感です)。ストーリーの途中で時々バトルパートがあるので、そこで勝つためにガチャで出たカードを育成しなければなりません。また、「リズミック」と呼ばれるリズムゲームも途中で挟まりますが、これはできてもできなくてもストーリーは進むのであんまり重要じゃない(正直このリズミック上手くても報われないスタイルは改善してほしい)

 

要はストーリーを読んで、好きなキャラを手持ちに入れるためにガチャを引いて、出たカードを育ててまたストーリーを進める、というタイプのゲームです。

 

わたしはそんなにソシャゲをやらないからよくわからないけど、こういうシステムのソシャゲは割と多いんじゃないかな……。

 

ツイステの説明だけで1000字超えたよ……。びっくり。

 

で、なぜ普段ソシャゲをやらないわたしがこのゲームにハマったのか。その話をする前に、わたしがなぜ今までソシャゲにハマらなかったのかをお話しします。

 

①ストーリーを読むのがだるい

だっていくらイケメン声優がイケボで喋ってくれるって言っても、台詞を聴くより出てる文字読む方が断然早いじゃん。でもせっかくのフルボイス、喋ってくれるのを飛ばすもの勿体無いし……。スマホを持ってもう読み終わってる台詞をイケメン(もしくは美少女)が喋るのをじりじり待つ……。あれがとにかくだるくて、ストーリーを読み飛ばしがちになってしまう→キャラに愛着が湧かない→ガチャもバトルも楽しくない→辞める のパターン

 

②レベル上げがだるい

プレイヤーランクやカードのレベルを上げるために同じゲームやバトルを何度も何度も何度も何度も周回……。気が狂いそう! でもレベルを上げないとゲームを進められない→レベル上げと進まないストーリーに飽きる→辞める のパターン

 

③ガチャ運がない

①と②が原因でどのゲームも「課金するほど好きじゃない」になってしまう。すると引ける回数も少ないので、もし気に入ったキャラがいてもまあ出ませんよね。ツイッターにいる「一発で推しを引く人」あれ何者なの!?

 

そんなこんなで今までで一番長く続いたソシャゲは学生のころ3年くらいやっていたスクフェスラブライブ! スクールアイドルフェスティバル)。これは音ゲーとして楽しんでいたのでガチャの引きが悪くてもあんまり気にしなかった。ストーリーも全然読まなかったけど音ゲーができれば良かったので問題なかった。音ゲー自体が楽しいのでレベル上げも苦じゃなかった。音ゲーとしての難易度も私にちょうどよかった。未だにμ'sの曲聴くとスクフェスのシャンシャンするリズムの幻聴が聴こえる……。

ところが機種変したときに引き継ぎ失敗してデータが消えてしまって!! 泣く泣くもう一回始めましたが、ちょうどその頃にAqoursに代替わりしたこととか、社会人になったから毎日毎日しゃんしゃんやったりイベントポイント集めたりする余裕がなくなったこととかがきっかけで、やめてしまいました……。ちなみに推しはにこにー。

 

他にも、あんすた? とかアイナナ? とか(「同じ頃流行り始めたイケメンアイドルのソシャゲ」と認識してるので未だにどっちがどっちかわかってない)FGOとか、周りのおたく女がやってるゲームはいくつかインストールしたことがあるんですけど、どれも全く続かなかった。

FGOに至っては3回始めて3回とも1週間くらいで辞めた。それどころか、2回目も3回目も以前インストールしたことのあるゲームだと気づかずに始めた(名前を覚えてなかったので)。そして2回目も3回目も「はじめてやるゲームだと思ってたけど……これ前にやったことあるな……?」チュートリアルの途中で気づいた。3度目ましてだねマシュ。自分が全くこのゲームに興味を持てない、心を動かされないと覚えたので私はもうたぶんFGOはやらないと思う。

 

最近では、かつて熱中したラブライブシリーズの新作「スクスタ」がリリースされたときとか、子供のころ大好きだった犬夜叉のソシャゲ「いぬよみ」がリリースされたときは張り切ってインストールしました。でも、スクスタは1ヶ月程度、いぬよみは2週間程度でやめてしまった。ゲームシステムについていけなくて……。

 

そんな私だけど、このたびのツイステは、それこそ生まれてはじめて課金するほどハマってしまっています。

 

何故か?

上記の「ソシャゲにハマらなかった理由」が解消され、ストーリーを進める中で「推し」と呼べる存在に出会えたからです。

 

まず上記の①ストーリーを読むのがだるい について。

これについてはわたしがツイステを始めたきっかけからお話します。

ツイステはサービス開始当初からツイッターで話題に上っているのを見ていました。しかし、直接わたしに勧めてくれたのは職場の先輩です。

「最近始まった、ディズニーの、黒執事の人がキャラ描いてるゲーム、面白いよ」

そう、わたしは職場の人との共通の話題が欲しくてこのゲームを始めたのです。

勧めてくれた先輩に、「話題は目にするので気になってはいるけど、こうこうこういう理由でソシャゲが続かなくて……」と話しました。すると先輩が「ストーリーとか、オートで喋ってくれるようにしてBGMにすればいいんだよ」と教えてくれました。

なるほど!! 目から鱗でした。

ソシャゲのストーリーは「読む」ものだとばっかり思っていたけれど、せっかくフルボイスで喋ってくれるから「聴く」ことにすればいいのか!

こうして、料理をしているときとか、化粧をしているときとかにツイステのストーリーを「聴く」スタイルが出来上がりました。

まあこれはフルボイスでオート再生機能があるゲームならどれでも使える技なので、特にツイステがわたしに合っていたという話ではないです。先輩の助言と布教が的確だった。

ちなみに、どっぷりハマってしまった今は作業BGMにしていたつもりが画面に見入ってキャラの表情まで楽しみながらストーリーを追っている……ということもよくあります。

 

そして②レベル上げがだるい について。

これはツイステのシステムが飽き性なわたし(とその他ソシャゲが続かない人たち)に合わせてくれたと言えます。

ツイステのレベル上げは、バトルやストーリーとは別のいわば“レベル上げ&素材集め専用ステージ”(「授業」と呼ばれています)で行うシステムです。で、その「授業」は、一旦レベルを上げるカードを選んでしまえば全てオートで周回してくれるのです。授業で消費する「AP(所謂「スタミナ」。時間が経てば回復する、ゲームを進めるためのポイント)(APって何ポイントの略か実はわかってない)」が尽きるまで、何も触らなくても勝手に経験値が貯まる。素材も集まる。わたしはその間に他のことができる。

これ、わたしみたいな“ソシャゲ続かないマン”も取り込む為に作ったんだろうなあ。それとも最近のソシャゲはみんなこうなんでしょうか……?

ともあれ、このシステムのおかげでわたしは「クソだるい」レベル上げに苦労せずにゲームを進めることができています。わたしはワルなので「授業」中に寝ている。

 

そして③ガチャ運がない

 

運がないなら課金をすればいいじゃない!!!

 

そう。①と②を克服してツイステに推しを見つけた私は、ついに生まれて初めてのガチャ課金に手を出しました。

 

彼の名はジャミル・バイパー。

 

 

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はあ……今日も美人だね……。

 

正直最初は完全にノーマークでした。

私は基本「かっこいい女キャラ」か「可愛い男キャラ」が好きなので、リドルくんとかエペルくんとかお顔がカワイイボーイにハマると思っていた。それかウチヤマボイスが好きなのでイデア氏。彼が所属するスカラビア寮ならどちらかと言えばカリムくんのが好みだと思っていた。

 

でも気づいたらジャミル・バイパーが好きだった。

 

そもそもジャミルくんと同じ寮のカリムくんがジャミルが作ってくれる飯は旨い」って吹聴して回ってるのが全てのはじまりでした。

 

「え……? このクールでビューティーボイス(わたしはジャミルくんの声も好きです)な吊り目のオトコノコが、トモダチの為に美味しいご飯を作るの……? そんなの“愛”じゃん……」

(わたしは「ご飯を美味しそうに食べる子」と「美味しそうなご飯を作る子」にも弱い)

 

ツイステ4章をクリアされた方はこの先私に待っていた地獄がもう想像できたと思う。

 

何はともあれ、カリムくんが「ジャミルの飯」の話をするのが可愛いすぎた。わたしは次第に「カリムくんが話して聞かせてくれるジャミルくん」「カリムくんと一緒にいるジャミルくん」を好きになりました。

 

ここでわたしがツイステを始めた時期について少しお話します。

わたしが始めたのはコロナのせいで何処にも出掛けられずひとりぼっちな5連休を過ごしていたGWの最後の方。それまでは気になりつつもインストールしていませんでした。

始めた時はメインストーリー3章まで公開されていました。しかし、ストーリーを読む為には例のオートで周回してくれる「授業」でプレイヤーランクを上げなければならないので、すぐには3章まで読めません。

わたしがじりじりランクを上げ、ストーリーを読み、またランクを上げ……としている間に、メインストーリー4章の前編、中編が公開されました。ツイッターでは公開と同時に4章を読んだ方々の感想やイラストや考察が溢れ、わたしが気になるジャミルくんもその中にいる……。でもわたしはランク上げが追いつかないからまだ3章を読んでいる……。もどかしい日々が続きました。

そして毎日毎日授業を周回し、なんとか4章の後編の公開にはリアルタイムで立ち会うことができるようになりました。

数年前ジャンプ単行本派から本誌派に乗り替えたときの気持ちを思い出したよ。

 

そして6月1日。4章後編が公開。

 

詳細は割愛するがわたしは悲しかった。

 

ツイッターではわたしと同じように地獄を見たような顔ツイッターでは顔見えんけど)をした人で溢れていた。みんな悲しくて辛いんだと思った。

そんな中で、一縷の希望のような噂を目にした。

 

「4章後編公開と同時に実装されたジャミルSSRのカードを手に入れると読めるストーリーが救いらしい」

 

……読むしかないやん。

 

ジャミルSSR実装と同時にピックアップガチャも開催されていました。既に手持ちの石がなくなるまで回したものの、SSRはまだ手にしていませんでした。

 

……課金? 課金か??

 

まあ今までソシャゲやらなかったわたしがこれだけ楽しませてもらってるんだから、お布施というか、お礼として多少お金を払うのはやぶさかではない。いつかどこかで「ソシャゲのガチャに課金した者だけが堕ちる地獄がある」と聞いたことがあるけど、死んだ後堕ちる地獄のことなんて信じてねえし。ガチャに課金しただけで地獄行きならあの子もあの子もあの子もみーんな仲良く地獄行きでしょ。問題ない。つーか地獄なら4章で既に見ている。

 

チャリーン(電子決済の効果音)

 

課金額でマウントを取る風潮が嫌いなので、幾ら使ったかは割愛させていただきます。

 

とにかくわたしはゲーム内で集めることができる無料石も極力取りこぼさないよう集めながら、ちょっとずつちょっとずつ課金しました。そして、「これくらいなら衝動買いにつかってもいいかな」と思える値段くらいまではお金をかけました。

 

……が、まだSSRは出なかった。

 

この時点で回した回数は85回。ツイステのSSR排出率は1.5%。これくらいになると、「ぶっちゃけそろそろ出るんじゃない?」という気持ちが顔を出し始めました。というかジャミルピックアップだけで85回で、他のガチャも合わせたらもっと回してるのに一度もSSRを手にしてない(最初のSSR確定ガチャを除く)んだから、確率的には来てもなんらおかしくない。というかやっぱりガチャ運ないなわたし。

それに、ツイステのガチャは「同じガチャ100回目には必ずSSRが出る」というシステムになっている。あと15回回せば確実にSSRは出るジャミルピックアップとはいえ確実にジャミルかどうかはわからないけど、排出率は高いのでジャミルの可能性は高い)

 

ああ、これが「ソシャゲのガチャに課金した者だけが堕ちる地獄」か。

そのときにやっと理解しました。

 

死んでから落ちるんじゃないのか。今世で地獄を知るのか。

 

用意していた金は注ぎ込んだ(そもそもわたしは大した額を用意していなかった)

でもまだ出ない。

でも排出率的には、もしかしたら、次で出るかもしれない。次の次で出るかもしれない。これで引かなかったら後悔するかもしれない。

 

そんな疑心暗鬼。未来の自分との心理戦。財布とわたしの首脳会談。

ぶっちゃけ今思い出して書いてるのすら苦しい。あの判断が正しかったのかわたしにはわからない。

 

ちなみにわたしがどんな判断をしたかというと

 

 

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無事引くことができました。

 

 

こうしてわたしはこのカードのストーリーに心を救われ、今では4章を読む前よりももっとジャミル・バイパーのことが好きになりました。

 

 

 

おわり。

 

そういえばこのブログ、車を買った話とか推しのベースの話とか、お金が無いが故に悩んでいる記事が多いですね。まあ金はいくらあっても足りないよね……。おたくだし……。