おやつカルパス

さくぶんれんしゅう帳

読書感想文 〜めんどくさがりなきみのための文章教室(著・はやみねかおる)〜

 

 



 

はやみねかおる先生だーーーーー!!!

 

と思って買った本です。

 

 

わたしはこのブログを「さくぶんれんしゅう帳」と位置付けているように、「作文がうまくなりたいな〜」「楽しい暇つぶしくらいにはなる文章が書ければいいな〜」とこっそり思っています。そんなわけだからツイッターでこの本のことを知ってぴゃっと購入しました。

 

最近のわたし、Amazonで本をポチるハードルが異様に下がっている。

 

注文したときは増刷待ちだったので手元に届くにはちょーっと時間がかかりました。でも本が届くとわくわくするね! うれし〜〜〜!!

 

で、本を開いて、数ページの前書きがあって、その後に出てくる「目次」で、もう既に「なるほどな、すごいな」と思いました。

 

なんでかと言うとですね、「目次を読むだけで文章が上手くなるコツがわかる」からです。

 

Amazonさんとかに目次載ってるかなって思って探したけど見当たらなかった……。

 

いくつか引用すると

 

1日たった200字の日記が小説家を作り出す

 

とか

 

まずたくさん書いて、いいところだけを残す

 

とか。

 

目次がまず、わかりやすい。指針が見える。そのおかげでめちゃくちゃ信頼を置いてこの本を読み進めることができました。

(まあはやみねかおる先生のことは最初から信頼してるんですけど)

 

そして、タイトルが「めんどくさがりなきみのため」というだけあって、「書けない、わからない」をイチから肯定してくれてる。その上で現代のツールも交えて解決法を教えてくれる。

 

これ、すっごく気が楽になりました。

 

例えば、「どう書けばいいのかわからない」に対して、「ツイッターに呟くならどうするか」から入るアプローチが紹介されていたり。

例えば、インターネットでテンプレートを探して作文を書く方法が紹介されていたり。

 

わたしは頭が固いので、特にテンプレートの件なんかは「それ、言っちゃっていいの!?」って思ったりもしました。でも、「とにかく誰でも書けるようになる」っていう視点では、文明の利器インターネットを使って先人の足跡テンプレートをなぞるのも、有効なんだろうなあ。

 

そういえばわたしも就活のエントリーシートでは散々テンプレ文章を使いました……。

 

 

ただ、買う前に気付けばよかったんだけど、ツイッターで評判を見た時の印象よりも低年齢層向けに書かれている内容でした。対象は中学生くらいかな。主人公も中学生だし。

 

だから、作文が好きで大人になってもこうしてぽちぽち課されてもいない文章を書いている身だと、「当たり前では……」と思う部分も、まあありました。原稿用紙の使い方とかね……。学校で習うやろが。それとももしかして今の学校では習わないの!?

 

沢山(この本で推奨されてるのは毎日200字)書けば上手くなるってのも、まあ当たり前だし知ってる……けどなかなか実践できないよなあ……。

 

そうは言っても、「毎日200字」みたいな「わかっちゃいるけどできてない」基本を改めて教えて貰えることってなかなかないですよね。それに、知らなかった、やったことがなかった文章の書き方も紹介されていたので、今度やってみよう! と思った次第です。

 

なにはともあれ、対象年齢は「中学生〜」という印象があったのは確かですが、大人のわたしが読んでも楽しく役に立つ本でした!

それに装丁もカワイイし、2色刷りの本文もカワイイし、本棚に一冊こういう本があるとそれだけで「文章が上手い人」みたいに見える!!笑

もう書くのが嫌だな〜〜ってなっちゃったときに、初心に帰るために開きたい本になりました。

 

それでは、どうやってこの文章を終わらせればよいかわからないので、本書に出てきた「どうしても書けない物語を終わらせる魔法の文」で終わりたいと思います。

 

「いろいろあって、みんな幸せに暮らしました」!!

(ハピエン厨のわたしに優しい「魔法の文」だ!!)

 

おわり。

 

 

そういえば、はやみね先生といえば「都会のトム&ソーヤ」の映画化どうなったんだろ〜〜 って思い出したので調べてみました。

コロナの影響で撮影&公開延期だそうです………。しょんぼり。